1948-06-05 第2回国会 衆議院 決算委員会 第12号
今日は逐條的にやつていきたいと思いますが、まず第一條の経済査察廳の事務の中で、私は一番大事なことは、統制経済に関する國家的統一を確保することであろうと思います。つまり各府縣によつて経済統制というものに緩急があつてはならない。もしそういうことがあると、やわらかい縣に物は流れて、かたい縣には物は流れないし、あるいはまたそういう点から見て、人心にかなりの妙な摩擦を起す、こういう点があるだろうと思います。
今日は逐條的にやつていきたいと思いますが、まず第一條の経済査察廳の事務の中で、私は一番大事なことは、統制経済に関する國家的統一を確保することであろうと思います。つまり各府縣によつて経済統制というものに緩急があつてはならない。もしそういうことがあると、やわらかい縣に物は流れて、かたい縣には物は流れないし、あるいはまたそういう点から見て、人心にかなりの妙な摩擦を起す、こういう点があるだろうと思います。
これを運営營していく場合の運營の仕方として、國家的な統一を強化する面からいたしますれば望ましい考え方と、地方分權を強化して、眞に民主的な地方の自治に即した治安維持のやり方において、いずれも重點に置いて新しい警察制度を立てるかという、この二つの問題の調和ということに非常な苦心をいたしました結果、本法案は、一方において地方分權を非常に強化いたしました治安維持というか、國家的統一を保持するという面からの要求
そういう点からしまして、ぜひとも最低限の國家的統一性というものは保たなければならないという理論が出てくると思います。この点から反省しまして、最近の事態はかなり憂慮すべきものがあります。新憲法実施以來、刑事訴訟法の應急措置法が実施されまして、犯罪の検挙率はおそらく憲法実施前に比してずいぶん落ちていると思います。